2008-08-26

資源戦争

カンブリア宮殿:テレビ東京

アドバンスト マテリアル ジャパン社長 中村繁夫氏が会社でよく話す言葉として
右手に算盤
左手に浪漫
背中に我慢
を紹介していた。この「左手に浪漫」の浪漫はその会社が用意している、だそうだ。

面白いもの。その行動パターン。
  1. 噂を聞きつける。
  2. その噂について調査してみる
  3. 情報が一杯出てきたら、見込みなし(=既に誰かが関心を持っている、手をつけている、競争相手がいる)
  4. 情報が出てこないものに、可能性を見出し、注力する。
この行動スタイルは、バイヤーである業界、会社のスタイルの影響が大きいのだろう。今の自分のフレームワークとはずいぶんと異なり、それを認識できたことで、普段自分が使用しているフレームワークの位置づけの助けとなる。

現在の業界はスピードが必要なので、3現主義に則れば、石橋を叩いている暇が無いのだとか。最悪、
  1. とりあえず渡ってしまってから
  2. 分析
  3. 検証を行う
とか。これもまた、一つの方法なのかもしれない。そして、これを容認するということは、勝つためにリスクを背負う、という明確な意思表示でもある。今までのマッキンゼーやらグロービスなどのMBAなアプローチ方法とは違ったことが興味深い。正直、自分だけでは、上記の「とりあえず渡ってみる」方式を実行することはおろか、選択肢の一つとして検討、思いつくことすらできなかったであろう。

この番組を見ながら、「レアメタルを使用し続ける方法」というロジックツリーやら、「(現在ではレアメタルを用いてなされている)機能の付加方法」のロジックツリーをかけないものか、と考えていた。それらを書く前に、「機能の付加方法」という一段上からの見方を一つ自分で見出せたのはそれなりの収穫だったのかもしれない。

あと、うなずかされた言葉としては
努力は賞賛に値するが、報酬には値しない。
です。同社はこの考え方に従って、毎年成績最下位の人を解雇するのだとか。例年実績では、毎年2,3人辞めているらしいです。番組中で紹介していた情報に よると、現在の総社員数は24人だったはずなので、離職率は、3/24=0.125。なかなかですね。そのルールも入社試験時に説明していて、それを納得 してプロとなるべく働く、とのこと。目標もバイタリティも必要な世界ですが、ちゃんと挑戦者はいるようです。

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