2009-09-03

書いてみると視界が安定するときもあります

先日こんなことがありました。先生と僕の直属の後輩とのやりとりです。

先生「あのレポート、論文に出すから提出書類用意してね」
後輩「はい、komatsuna先輩に訊いておきます」
先生「・・・あのな、それは○○学会のWebPageみれば必要な書類一式の説明があるから、それ見てやりなさい」

ちょうど隣室で作業しているときにそんなやりとりが耳に入ってきました。 嬉しくありません。 いや、こちらが作ったレポートが論文に出すだけの価値があると評価してもらえるのはありがたいのですが、問題はそこではなく。 後輩が独り立ちできない件についてです。 それも自分がスポイルしているのではないか?原因が自分にあるのではないか?という疑念に反論するネタが思い浮かびませんでした。旗色が悪いです。

ひょっとして僕が何もかもお膳立てしてて、自分でものを探しに行くことをさせていなかったんじゃないか。自分が「何を欲しいのか」を考える作業すらさせたことがなかったんじゃないか。

という反省を書こうとしていました。

そんなネタを寝かしながらちょっと数日が過ぎまして。 本日こんなことがありました。ちょっと違うことです。

後輩が2日間かけていくつかのデータを解析してくれたのです。 最近教えたことを使って、僕の不在中に自分で試してくれていたようです。 今日はそれについてディスカッションしてから、さすがに反省せざるを得ませんでした。

確かに後輩には注目すべき良い点もあるのです。 何か作業するときはゴリゴリパワフルに進めていきます。 そして理解して使う速さも悪くはありません。 何よりも、今回自分で挑戦してくれました。 先日の「自分で考えて行動させれてないかも」という不安を打ち消すような行動も見ることができます。かりに解消しきれなくても何とかしてみようと動いていますし、それがマイナス面だったとしても補ってサポートすれば光るものを持っています。 つまり先日の僕の現状認識が偏っていて間違っていたんじゃないか、と思ったわけです。

そうなると、 むしろ問題は「自分が後輩を活かし切れてない件についてじゃないか」と矛先が自分に向きます。 「僕がもう少し大きな絵で目的を示せていれば、もっと自立的に動く練習を提供できたんじゃないか 」 「その段階にまで成長した後輩に気付くことなく、今まで通りの方針で接していたのは自分の怠慢だった」 と考えたわけです。まぁ「後輩の特性を活かしきるだけの能力が、現在の自分に備わっていないことがもどかしい」ということですね。

書こうとすると、改めて考えざるを得ませんね。大事なことだから記録しておきましょう。 このように実際に文字にして順番においていくと、視界を広くできますよ。先日の件だけに注目することもなく。という話でした。

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