これも 前回の GTDは選別するフィルター と同じで、参加した 「GTD勉強会@nagoya」nomicoさん×名古屋ライフハック研究会 から考えて自分なりに咀嚼したもの第2弾です。
"フローチャートがどうしてああなっているのか?" を勉強会以降、特に気がついたら考えていて、手で描いたり描き直したりしていました。 そこから1つの視座を得るに至ったと思うので、メモします。
いきなり結論ですが、 「GTD再始動するなら Projects/ Waiting for/ Calendar/ NextAction リストの更新がオススメ」 は納得できる話だ、ということです。
GTDはリストを使った管理法でストレスマネジメントをしています。 言い換えると、注意に関して燃費の良い状態を維持するためのツールとしてリストを使っています。 では、扱う2種類のリストとは何か?
- 思い出すための呼び名から構成されるトリガーリスト
- 細かな(=1ステップの)シングルタスクをとりまとめるタスクリスト
この2つです。
1つめの種類に相当するのが
- Reference
- Someday/Maybe
- Projects
です。 これらの種類のりすとは「事柄の存在自体を忘れたとき」の不安に備えるためのリストです。 これらがあれば、最悪の場合、これから示す残りのリストが無くても、 リストを作り直して回すことができます。 なお、これら3つのリストが相手にする期間は2,3週間以上と長めになります。
対して2つめの種類のリストに相当するのが
- Waiting for
- Calendar
- NextAction
の3つのリストです。 これは、実際のシングルタスクを集めたいわゆる「タスクリスト」になります。 これらは「細々としすぎて、すべきタスクを頭の中で把握しきれない」という不安に備えるためのリストです。 すべきシングルタスクをかき集めてリストを書き記し、そのリストに従ってこなしていきます。 書いた後は、こなすしかありません。 せいぜいあるとしたら、コンテキスト毎に整頓することです。 これら3つのリストの時間的な範囲はは1,2週間、 カレンダーが1ヶ月以上もカバーするかもしれません。 ただ1つめのリスト達と比べると消費期限は短いはずです。
このように、「存在自体を忘れたとき」に対応するリストと 「細々として把握しきれない」に対応するリストがあるわけです。 ここで、先日聞いたことが関係します。 nomicoさんがオススメするGTDスターターキットは
- Projects
- Waiting for
- Calendar
- NextAction
で、 その4つのリストを更新(=完了した作業を削除して、新たに必要な作業を追加)することだそうです。
考えてみたらもっともな話です。 GTDの恩恵は「いろいろあってもうあっぷあっぷ」という状態を補助してくれるものだからです。 「いろいろあってもうあっぷあっぷ」というのは「やることが多すぎて訳が分からない」状態です。 その状態に対して「コントロールをとりもどそう」とするのがGTDです。 なら、片付けるべき最初のターゲットは、今ある細々とした多すぎるすべき事達です。 それらは短い時間で回さないと行けないので、シングルタスクに分解するとしても、 2つめの「タスクリスト」を整備して更新することに注力されるはずです。
例外としてProjectリストがありますが、 それはシングルアクションを結びつける紐の役割を果たすと考えることで理解できます。 プロジェクト名はタグという機能を果たしているからです。 タグ名で検索するとその関連情報が得られるように、 プロジェクト名で検索するとまとめられた情報が得られる(ように管理する)のです。 今でいうとtwitterのハッシュタグに相当するのでしょうか。
このように、
とりあえずGTD再始動するなら この4つのリスト更新しとけ!!
- Projects
- Waiting for
- Calendar
- NextAction
ということに、一定の納得できる解釈が見つけられました。 近視眼的には
Someday/Maybeなんて先のことだし、Referenceはまたいつか使うときでいいや。 必要になったら「~に関する情報を~に問い合わせる」というタスクでこなすし。
という考え方も理解できますので。 おつりが来ます。 まずはパンを。 それができた後で、全体が進むの方向をコントロールするために、
- Reference
- Someday/Maybe
リストの管理に着手することになります。 パンのみで生きないために。
このようにうだうだと理屈を考えて、納得できる理由を探すのは楽しいものです。 GTDの実践よりもGTD理論の解釈ばかりに走ってしまいそうになりますが。 考察できるならなんでもいいです。 実機テストするためにタスクをこなします。 手段のためには目的を選びません。