2010-09-25

GTDは選別するフィルター

「nomicoさんが名古屋にやってきてGTDの話をするよ」 ということで参加してきました。 2010-09-18 Sat のことです。 それから約1週間ほど時間が経ち、少し落ち着いてきました。 そのとき受け取ったヒントをどうにかして文字として残しておきたい、と思い、キーボードを叩いています。 その後、自分がどう咀嚼して血肉にできているか、という記録です。 残念ながら、これは開催記録ではありません。

ある人が言っていました。

GTDはGet Things Doneであって、
Get Everything Doneじゃない。

何を使っても、全てをこなすことは難しい。 この言葉は、自分にはあてはまりそうです。

できないならどうするのか? 選ぶわけです。

例えば、あれもこれも欲しいが全ては買えない。 そんなとき僕は選ぶという行動をとるわけです。

  • 物欲をチェック、身体が震えるほどだろうか?
  • 必要かをチェック、ただ欲しいだけなのだろうか?
  • 使いどころをチェック、買って実際に使えるだろうか?
  • 見た目をチェック、ダサくて見る度に滅入らないだろうか?
  • デザイナーをチェック、崇拝中のあの人だろうか?
  • 出品者をチェック、評判は悪くないだろうか?
  • 会社をチェック、ひいきにしてるところだろうか?
  • 口コミをチェック、落とし穴はないだろうか?
  • 色をチェック、景観を害さないだろうか?
  • サイズをチェック、入るだろうか?
  • 価格をチェック、買えるだろうか?
  • お財布をチェック?

メールの返信でも同じ事です。

  • メールマガジンは受信箱から「あとで読む」フォルダに自動的に移動。
  • このキーワードを含むメールは「**関連」フォルダに自動的に移動。
  • あのドメインからのメールは迷惑メールに指定、と。
  • あの人からのメールは、赤の太字で表示。すぐに返信できるように。

受信箱に生き残ったメールから返信していきます。

これをタスク管理に当てはめると、 GTDの処理プロセスはその「選ぶ」という作業をサポートしてくれる道具となります。 仕事を進める時に使える、出来合いのフィルターなんです。 ある事柄に関して判断すること、これは仕事の一部分です。 その判断に割く時間・負担を少し分担できるとGTDは言います。 「判断ではフィルターを使って楽をしよう」と、そして「フィルターはGTDの既製品を利用しよう」という話です。

収集された「気になるもの」に対してこんなことをします。

  • これは必要だろうか?必要じゃなければゴミでいいや。
  • これは実行可能だろうか?無理なら資料に放り込もう。
  • これはさしあたり今考えなくて良いだろうか?いいならSomeday/Maybeリストに書くだけにしよう。

このようにフィルタリングされて残った「気になること」は「処理が必要な気になるもの」になります。 処理というのは、自分か誰か何かの行動だったりするわけです。 「時間が過ぎるのを待つ」という行動も処理かもしれません。

では、必要な処理はなんだ? …と考える前に「面倒かどうか?」=「完了には複数ステップのタスクが必要か?」という魔の質問があります。 「面倒」だとProjectリストに書いて、それから「次する行動は何か?」を決めます。 「面倒じゃない=簡単=1ステップで完了する」場合だと、いきなり「次する行動は何か?」を決めます。 ここはゴニョゴニョするので、次回以降に回してスキップします。 とりあえず最終的に出てくるのは、「次する行動は何か?」という質問に対する回答である、「~する」という"次する行動"です。

さて、次する行動は何か? このシングルアクションについて、これからフィルタリングで分類します。

  • 次の行動は、2分以内に終わるか?終わるなら今2分でやってここで終わらせてしまえ。
  • 次の行動は、「待つ」だけか?「待つ」だけならWaiting forリストに登録して然るべき時まで忘れてしまえ。
  • 次の行動は、期日があるか?期日があるならそれをカレンダーに書け。
  • 残ったものは全部NextActionリストに放り込め。

処理プロセスは以上。

など意味不明のことを、GTDのワークフローは申しております。 そんな気がしてきました。

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